セブ島とバギオでこんなに違う"フィリピン留学"
バギオとセブの基本情報
バギオとセブは、フィリピン留学の中でも人気のエリアです。しかし位置も違うため気候も学校環境や街の雰囲気もまったく違ったものになります。最初に基本情報をまとめてみましょう。
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バギオ基本情報!フィリピン最大級の教育都市
バギオの位置と気候
バギオ(Baguio)は、フィリピンのルソン島北部、ベンゲット州(Benguet)にある都市です。”フィリピンの夏の首都”とも呼ばれるバギオは、海抜約1,500メートルの高地に位置しており、比較的涼しい気候が特徴です。そのため、特に夏季にはフィリピン全土から避暑のための訪問者が多く訪れます。またベンゲット州は1975年に高知県と姉妹県州提携を結んでいます。
年間平均気温は約18〜20℃です。一年を通じて比較的安定しています。年間で最も暖かい月は3月で平均最高気温が約26℃、最も寒い月は1月で平均最低気温が約12℃になります。 バギオはフィリピン全土で最も涼しく、避暑地として訪れる人々に人気があります。 暑さが苦手であったり、虫が苦手な方は留学エリアとしてバギオを検討するのも良いかもしれません。 1年の気候の変化ですが、6月〜10月は雨季で雨の日が多く、逆に11月から5月までは乾季で比較的降水量が少ないです。 また気候特徴をいかしたバギオは野菜やフルーツの生産が盛んで、特に「いちご(ストロベリー)」が有名です。
基本データ
バギオの歴史と周辺環境
バギオは昔、アメリカ植民地時代に避暑地として開発された歴史があります。そのため、アメリカ植民地時代の建築物や公園、庭園などがたくさん残されています。 毎年2月には”パナグベンガ”と呼ばれるフラワーフェスティバルが開催され、地元や観光客で賑わいます。 また約1時間30分ほどで、世界的なサーフィン大会が毎年開催される、ラ・ウニオン州にあるサンフェルナンドという名のリゾートビーチも広がっており、世界中の人が訪れています。海のないイメージがあるバギオですが、週末はたくさんの学生がリゾートビーチへ休暇に出かけています。 バギオはフィリピンの最大級の教育中心地でもあり、フィリピン大学バギオ校やセント・ルイス大学など、多くの高等教育機関が存在します。そのため学生の街としての活気もいたるところで感じることができます。 交通に関しては、首都マニラからはバスで片道約4〜6時間程度でアクセス可能です。24時間直行便が運行されているため、比較的アクセスは容易です。 バギオ留学の学生の方は、マニラ空港、もしくはクラーク空港まで各学校スタッフが迎えにきてくれていますので、各自がバスで学校へ向かうことはありませんので、ご安心ください。
セブ基本情報!世界屈指のリゾートエリア
セブ島は、フィリピンの中央部に位置するビサヤ諸島の一部で、フィリピンで最も大きい島の一つです。面積は4,468平方キロメートル。セブ州にはマクタン島を含む大小色々な島々とセブシティやマンダウエシティなどの6つの都市があります。またセブシティはフィリピンの中で第2位の大きさの都市になります。主要な産業はIT業、観光業であり、特に世界有数のリゾートビーチであることから、ダイビングやマリンスポーツが有名です。
セブ島の位置と気候
セブ島はフィリピンの中央部に位置し、熱帯雨林気候に分類されます。年間を通じて温暖で湿度が高く、年間平均気温は約28℃です。年間の中でも暑くなる5月〜7月の平均最高気温は32℃前後となります。涼しい時期は12月から2月で、この時期の平均最低気温は23-24℃となります。 年間降水量は約1,500mm、6月から11月にかけて雨季になります。また乾季は12月から5月です。湿度は年間を通して高くなるため、セブ島留学中は、冷房の効いた室内と、屋外との温度差には気をつける必要があります。
基本データ
セブ島の歴史と周辺環境
セブ島のセブシティーやマンダウエシティは経済発展の勢いがすごく、都市化がどんどん進んでいます。セブ島には国際空港もあるため、世界各地から人が集まってきているため、色々な国のレストランや、スーパーがあります。日本食レストランも多くあり、セブ島留学中の息抜きに外で食事がしたい場合などは、問題がありません。 セブ州はイベントも多く開催されているのですが、特に1月の第3週に開催される”シヌルグ祭り”はとても有名です。 交通に関してですが、空港からセブ州内の英語語学学校へは、マクタン島内の学校であれば約15分、セブシティーやマンダウエシティの学校も約30分ほどで到着します。弊社が取り扱うセブ島内の語学学校はすべて空港まで迎えにきてくれますので、ご安心ください。
バギオとセブの学校の特徴
バギオとセブは学校の特徴が少し違っています。その違いはなにか、自分にはどちらが向いているか検討する材料にしてみてください。
バギオエリアの学校の特徴
バギオにある英語語学学校の特徴は、英語学習に集中できる環境が整っている点が挙げられます。バギオが学生の街ということもあり、現地の大学や専門学校に通う学生も多いため、カフェなどでは勉強している姿をよく見かけます。また市街地までいかなければ、娯楽施設やレストランも少ないため、平日は学校内で英語学習に集中して、土日は学校外のカフェで勉強したり、気分転換に出かける留学スタイルが中心になります。 またIELTSなどの試験対策に強い学校が多いです。20年以上の歴史のある学校も多く、過去のデータから基づいて、講師のトレーニングやカリキュラムが組まれています。留学生の年齢層は20代前半〜60代まで幅が広いのも特徴です。特に試験対策や転職、ワーキングホリデー準備で訪れる方が多く、学習意欲の高い方が集まるので、英語学習へ注力したいのであればバギオエリアを特にオススメいたします。
セブエリアの学校の特徴
セブにある学校は大きく区別すると、マクタン島にある学校と、セブ島のセブシティーやマンダウエシティーにある学校になります。ツアーやテレビなどでよく目にする”セブ島といえば海”のようなイメージがあると思いますが、そのリゾートエリア側はマクタン島に位置します。そのため周辺環境がまったく違ったものになってきますので、リゾート留学を検討している場合は学校選びに注意が必要です。留学生の年齢層は10代〜30代、そして親子留学、特に20代の方が多いです。 セブには、大小様々で約40校ほどあります。最近のフィリピン留学の学校特徴のひとつとして、滞在時のストレス緩和や多人数部屋のプライバシー確保のため、寮の質や綺麗さに重点をおいてリノベーションしているため、施設重視で選ぶこともできますし、価格重視やカリキュラム重視などの様々な点で比較検討できます。 またセブの語学学校は半数以上が、プールがあったり娯楽施設なども配置していたりしています。留学中は少しゆとりをもって学習に挑みたい方にはオススメです。
バギオ留学とセブ留学はどちらが安い?
バギオ留学とセブ留学では費用の面でも、同じ週数でも大きく変わってきます。同じフィリピンではありますが、何故トータルの費用が違うのか、解説していきます。
バギオ留学とセブ島留学のトータル費用比較
もしコースや寮の部屋タイプが同じ様な学校だった場合で比較しますと、バギオ留学が安くなる傾向です。理由は留学にかかる費用は大きくわけると5つあります。
- 留学費用(授業料|寮費|食費)
- 現地費用(ビザ代|管理費|教材費)
- 航空券費用
- 海外旅行保険
- おこずかい
この中で、現地費用と海外旅行保険はどの学校でもほとんど差はありませんが、留学費用と航空券費用は大きく変わってきます。まず留学費用ですが、バギオの語学学校の留学費用はセブの語学学校の留学費用の平均より少し安くなる傾向が強いです。理由としてはバギオの語学学校はグループが多めの設定のコースが多いからです。マンツーマンのように1コマ1人の講師となると、1コマ単位の費用が高いため、マンツーマンが多いコマ数のコース設定が多いセブの語学学校は高くなりがちです。 またセブの語学学校が高くなるもうひとつの理由はドル建ての学校が多いことです。 円安が進んでおり、1ドル100円の場合と現在の1ドル140円だとしたら1ドル100円のときよりも約4割も高くなります。 航空券はバギオ留学は日本からマニラ国際空港もしくはクラーク国際空港、セブ留学の場合は日本からセブマクタン国際空港の往復チケットが必要になります。 それらを比べた場合、日本ーマニラ間往復チケットが断然安い価格で購入できます。 おこずかいについては個人差が大きいので、一概にバギオが安い、セブが高いとは言えません。学校の周辺環境や生活環境を考えると、学校外の活動が多くなる傾向のセブ留学の方が、おこずかいが多く必要になる可能性はあります。基本的にバギオもセブも月3万円〜4万円あれば十分だと思います。 これらを総合的に考えた場合、バギオ留学が安くなる結果となります。
実際の学校を例に比較
バギオとセブ島で人気の学校をピックアップして、コースは英会話系のマンツーマン4コマ、グループクラス4コマと同じコマ数設定、部屋タイプも4人部屋で比較してみます。
【条件:留学期間4週間 出発2023年10月8日-2023年11月4日帰国 直行便利用】
バギオ・セブの治安はどうなの?
フィリピン全体の治安は、近年非常によくなってきております。理由はロドリゴ・ロア・ドゥテルテ大統領(2016年6月30日 – 2022年6月30日)が治安対策を強化したからです。 しかし、日本と同じように治安を気にしなくてもいいというわけではありません。そこでフィリピン留学で人気のバギオとセブの治安についてご説明いたします。
バギオとセブの治安を比較してみた
下の図はNUMBEOという物価や治安を教えてくれるサイトです。バギオとセブを比べてみました。
①をみていただくと全体的にみるとバギオの方が治安が良いことがわかります。軽犯罪は日本に比べても多いのは事実です。セブも以前に比べて格段によくなってきています。どの指標も中程度となっており安心できる範囲であると思います。セブで気をつけていただきたいのはドラッグです。
ドラッグについてはHighとなっているように、危険度合いが高いのがわかります。留学中の軽はずみな行動で、ドラッグに手を出してしまうことは絶対にないようにしてくだささい。
②をみてください。よく留学相談時に”外を歩くのは危険ですか?”とよく質問がありますが、現在のフィリピン:バギオ|セブは夜でも危険指数は中程度となってきております。
バギオであればナイトマーケット、セブであればレストランなど問題なく行くこともできますので、おやすみの日や授業後は是非外に出てみてください。
バギオ留学・セブ留学のメリット・デメリット
急速に人気になったフィリピン留学ですが良いことばかりではありません。メリット・デメリットを把握して、良い留学にしましょう。
バギオ留学のメリット
バギオ留学での最大のメリットは治安の良さにあります。フィリピン内では最大級規模の学園都市であり、フィリピンを代表する避暑地のため富裕層が多いことが理由です。またタクシーなどのぼったくりもなく、1ペソ単位でお釣りも返してくれる程です。都市部のマニラやセブに比べると都市化は進んでいませんが、日系企業も多く進出してきており、留学時に必要なものや、食事なども全く困ることはないと思います。
バギオにある日系企業
- ユニクロ(衣料)
- ぼてじゅう(飲食)
- やよい軒(飲食)
学習面についてはバギオのあるベンゲット州(Benguet)はフィリピンの首都マニラのあるルソン島にあること、アメリカが作った街ということで、欧米の方も多く住んでいるので、発音がネイティブに近く、”ノーマル”な英語を使うと言われています。実際にバギオの語学学校に在籍するネイティブの講師はアメリカ国籍の方が多いです。
また英語学習を中心としてフィリピン留学を考えている場合は、バギオの語学学校は全体的に英語学習への熱量が高い留学生が多いので、他の学生に流されにくい点もメリットだと思います。日本人学生は特にですが、どうしても食事やアクティビティーなどに誘われた際に断ることができない方が多いからです。ご自身で意思決定が弱いと思われる方にもオススメできるエリアだと思います。
バギオ留学のデメリット
バギオ留学にもデメリットはあります。まず雨季になると当たり前ですが雨の日が多い。5月から11月が雨季と言われていますが、他の地域の雨の降り方とは少し違いがあります。ミストシャワーのような霧雨のような雨がずっと降り続いたりすることが多いです。そのため洗濯物や室内が少し湿気を感じます。合わせて気候が低い傾向にあるため、衣類や寝具が乾きにくいのはバギオエリアだけのデメリットになります。 最近のデメリットのひとつに、タクシーが捕まりにくい傾向になってきています。2022年4月、2022年11月、2023年2月とバギオの視察を行った際もタクシーが非常に捕まりにくかったです。バギオはパンデミック以降、フィリピン国内外からの観光客が押し寄せており、タクシーだけでなく、宿泊施設も予約でとれないほどの人気観光地になっていることが理由として考えられます。今後も同じような状況が続くと思いますので、留学の際のスケジュール管理はしっかりと行いましょう。 学習面のデメリットは、上記メリットにもあります、学習意欲が高い方が多いことです。もちろんバギオの語学学校は超初級者からの受け入れがありますので、”学習意欲が高い=レベルが高い”では決してないのですが、いざ留学が開始すると、学習意欲が高い方が多いため、レベルが高いと勘違いしてしまいます。そのため、極度のプレッシャーやストレスを感じたりするようです。
セブ留学のメリット
フィリピン留学といえば、”セブ島留学”だと思いますが、一番のメリットは日本人も多く訪れる世界有数のリゾートエリアに位置していることです。まず日本人も多く見かけるので、安心感があります。人生初めての留学や海外生活となると、誰もが不安になると思います。しかしセブに関しては、インターネットにも情報は多くありますので、わからないことがすぐ解決しやすいです。医療機関も日本語対応可能な病院も多くあるので、親子留学などの保護者の方や、高校生や中学生の単独フィリピン留学には安心なエリアとしてオススメします。
セブの魅力といえば「きれいな砂浜!スカイブルーの海!楽しいアクティビティー!」ですが、その他にもセブシティーやマンダウエシティーには、世界各国のレストランやカフェや「100円ショップのDAISO」「ユニクロ」などが入っている大型の都市型ショッピングモールが点在しています。そのため、セブ留学は英語学習だけではなく、学生同士での社会生活や、異文化へ触れることも多いです。そのため「留学を楽しむ+英語学習」にフォーカスをすることができます。またオーストラリアやカナダへのワーキングホリデーや、カナダのコープ留学へ行く方が、英会話やIELTSの目標スコアに到達させるために、準備で来られる方も多いです。ワーキングホリデーの場合、フィリピン留学中に共通の渡航先の友人をつくり、一緒に情報収集を行い、現地でも連絡を取り合うことができる点が、ワーキングホリデーの方にフィリピン留学を選んでいただける理由の一つになっています。このように、ワーキングホリデー予定の学生が多いので、「いきなりオーストラリアで英語大丈夫かな?」「仕事先みつかるかな?」「一人じゃ不安だけど、友達できるかな?」などの心配がある方にはメリットが大きいと思います。
セブにある日系企業
- ユニクロ(衣料)
- DAISO(雑貨)
- やよい軒(飲食)
セブ留学のデメリット
セブ留学のデメリットのひとつは、フィリピン留学エリアの中では費用が高額になりやすいことです。基本的に留学費用は高く設定されているのですが、その他の授業以外で使うおこずかいが、多くなってしまう傾向にあります。理由としては、他エリアよりも飲食店やアクティビティなどがセブは充実しているからだと思います。 また経済発展が進むセブでは、交通渋滞がひどく、放課後や休日に学校の外に出かける場合は、スケジュール通りには進みません。必ず時間に余裕を持ったスケジュールを立てる必要があります。特に門限のある学校の場合は、ご注意ください 交通渋滞による環境汚染も最近は目立ってきています。排ガスによる大気汚染が進んでいるので、持病のある方は必ず留学前にお医者さまに相談して対策をとって渡航してください。 留学を終えた学生から聞くのは、「日本人が多かった」「遊びが優先されてしまった」などの声が多くあるのも事実です。留学を検討する際に、留学の目的をしっかりと決めることが大切です。
エリアも大切ですが、一番大事なのは学校選び!
バギオもセブも地域に特徴があり、エリアによって好き嫌いはあると思います。しかし、ここで重要なポイントはフィリピン留学はエリアの特徴で選ぶと、本来の目的である英語学習について失敗しやすくなることです。
学校選びは地域で選ぶと失敗します
日本で生活をしている時を想像してください。幼少から義務教育になり、多くの方が高校から進学先を検討することが多いと思います。「寒いのは苦手だから温かい場所の高校を選択しよう」「涼しい場所柄の大学だから勉強に専念できる」などとは考えないはずです。自分の目標や目的を中心にフィリピンの語学学校を探すのが良い方法です。例えば英会話にフォーカスをしたい場合に、ネイティブの講師が多いバギオが良いと判断しても、今のご自身のレベルに”本当にネイティブの授業が必要なのか””転職に必要な試験のスコアも欲しいけどゆっくりしたいかも”などと目標か逆算して、じっくりと検討してみましょう。
それでも迷ったら、未来の自分を想像する
「海外留学とは」皆さんにとって、このワードはどのような意味を持っていますでしょうか。
- 英語が話せるようになって、世界を舞台に仕事をしたい
- 若いうちに、世界中を旅したい
- IELTSのスコアをあげて、海外の大学に入りたい
- 人生一度立ち止まって、本当に自分のしたいことはなんなのか考えたい
- 今の状況を変えたい
100人いれば100の思いがあると思います。弊社の会社理念は「世界へ飛び出す、人をドラマする」です。皆さんは5年、10年前にどんな自分を想像していましたでしょうか。その想像した自分になれていますでしょうか。海外へ飛び出す、海外へ留学する理由は色々ありますが、抱えている悩みの共通点は多くあると思います。 まずは冷静に一度立ち止まって、未来はどうなりたいのか、どんなことをしたいのかを考え直してみましょう。もしかすると、今するべきことはフィリピン留学ではない可能性もあります。今その時の時間は決して戻ることはありません。大切な時間を、有意義に使いましょう。それでも迷うことがあれば、フィリピン留学以外のことでも大丈夫です、いつでもご相談ください。